20110819_研究所・工場見学

 2011/08/19に私と院生2名、農業施設系のG川先生とで、こちら
 
の会社を訪問させて頂きました。粘土鉱物を研究されている方なら良くご存知の会社かと思います。
 まず、いわき市ということで被災地の現状を少しだけ見て回りました。
 
同じ県・市でも内陸と沿岸では大きく異なります。沿岸ではこのように津波でつぶれた車があったり、壊れた施設・家屋、故障したままの信号がまだまだありました。程度の差はあるでしょうが、青森から千葉まで沿岸では同じような状況でしょう。放射線の問題もあります。長期的かつ速やかな取り組みが必要に思います。訪問した会社の方々も飲食店での産地の変化などについて話しておられました。(なお、筑波大といわき市で連携・協力協定を締結しています。)
 研究所では、止水、合成、造粒、評価の研究室を見学しました。研究用とはいえ生産につながる直前だからでしょうか、大学に比べて大きなろ過装置や粉砕・混錬・造粒など粉体関連の装置が印象に残りました。NEDOのプロジェクトで購入された高価な機器もあり、企業にとっては大変ありがたいとのことでした。
 工場では鉱石の精製プラントと合成プラントを見学しました。前者の流れは、鉱石を粉砕し、
 
↑のような粉砕した粉の分散→遠心分離→乾燥、という流れでした。
乾燥は↓のような回転プレートで乾燥させており、出来上がりは紙のようでした。
 
クレープを焼くような感じでしょうか。これを細かくして袋・箱詰めして出荷となります。
↓の写真は合成用のリアクターの撹拌羽根です。
 
大きいですね。
 土砂降りの雨や比較的大きな地震に見舞われるハプニングもありましたが、案内して下さった研究員・工場の方々がみな気さくな方たちで、楽しく見学させていただきました。どうもありがとうございました。工場長の職人的話と博士を持った方が多いことも印象的でした。次は鉱山の見学を企画しています。